昇段レポート 加藤 久美子 初段(2013年2月24日取得)
加藤 久美子
初段(福島県門馬道場)2013年2月24日取得
門馬道場に出逢ったのは今から約7年前。1枚の新聞折込チラシを見て体験教室に参加しました。今でもそのチラシは大切に保管してあります。大切な宝物です。
体験教室で一番印象に残っている事は騎馬立ちをやった事です。ものの数秒で脚がパンパンとなり、かなりきつかったです。今思えば、体験者に騎馬立ちをさせるなんて・・・とは思いますが、難なく騎馬立ちをしている先輩方を見て、しかも子供を背中に背負いながら騎馬立ちをしている姿を見て『この人たちは化け物だ』と思ったのを覚えています。きつかったけど、当時は運動する機会がなかったので、久々に汗を流すことがたまらなく嬉しくて体験教室をきっかけに直ぐに入門しました。
とにかく稽古が大好きで大好きで、学生時代は時間がたっぷりあったので週5-6回、夜遅くまで稽古しました。大会にも積極的にチャレンジしました。
今までで一番印象深い大会が第5回の福島県大会。優勝出来た喜びよりも、1位から3位まで門馬道場生で入賞を独占出来た事の方が、最高に嬉しかったです。福島県大会の入賞者は毎年、他流派。大好きな門馬道場生が一人も入賞出来ない悔しさを晴らすべく、仲間と共に厳しい稽古に励み汗を流しました。そして、仲間と共に入賞出来たこと、感無量でした。
大会の他にも演武会や審査会、合宿、セミナーなどがあれば必ず参加。とにかく、門馬道場生の一員でいられることが嬉しくて嬉しくて。いつしか門馬道場は私にとって居心地の良い場所になっていました。
社会人となり仕事をするようになってから稽古量が一気に減り、師範より黒帯挑戦の話を頂いた時、自分は黒帯を締める資格がないと思い、昇段審査をお断りしました。師範がおっしゃる事に対しては押忍しかありませんが、私は幾度も断り、その度に師範から怒鳴られ泣きました。
『黒帯としての実力があるから受けるのではない。黒帯を締め、その帯に恥ずかしくない自覚を持て。その自覚がないと大会でも勝てなくなる。今まで師範や先生、先輩に育ててもらった恩を今度はお前が返して行く番だ』
自分のためでなく、門馬道場に尽くそうと、昇段審査の2週間前に覚悟を決めました。膝の靱帯が切れていたので、正直、型も組手も思うような動きが出来ませんでした。でも何とか最後まで頑張りました。
大好きな門馬道場で黒帯を頂き、師範はじめ先生、先輩方、仲間の皆さんに大変感謝しています。これからは、大好きな門馬師範のため、大好きな門馬道場のため黒帯として恥じぬよう、時間の許す限り道場に通い、自分に出来ることを精一杯やっていきたいです。
最後になりましたが、審査会のために遠方より駆け付けて下さいました、他道場の師範・先生・指導員の方々に心から感謝致します。ありがとうございました。
押忍