昇段レポート 前畑 和也 初段(2012年3月4日取得)
昇段レポート
前畑 和也
初段(熊本支部)2012年3月4日取得
今回は昇段審査の機会を与えて頂き、且つ昇段を許して頂き、ありがとうございました。20歳で入門し、26年かかりましたが、ようやく空手のスタートラインに立つ事が出来ました。
26年前、九州から仕事の関係で静岡県熱海市に配属され、すぐに憧れの大石最高師範がいらっしゃった沼津本部道場に入門させて頂きました。その頃は確か静岡県内でも6ヶ所ぐらいしか道場がなく、稽古が19時からでしたが、仕事が終わるのが18時。車を持っていなかったので、職場から駅までタクシー、JRで沼津駅に着くと道場まで、またタクシー。それでも基本稽古が終わった頃に、ようやく到着。帰りはお金が無いので道場から沼津駅まで歩き、そしてJRで熱海駅に着くと、またそこから歩いて帰った事を思い出します。
しばらくすると静岡から山梨県甲府市へ転勤。今度は甲府道場にお世話になりました。当時は最高師範が甲府へも指導に来られていましたので、そこで初めて声をかけて頂き夢のようでした。
そして、またまた静岡へ転勤。当時勤めていた会社は全国に営業所がありましたが、静岡、山梨、静岡と今でも不思議に思うのは最高師範とのご縁です。
本部道場に戻ってからは仕事が外回りな事をいい事に15時頃道場に行くと、よく最高師範が1人で黙々と稽古をしていらっしゃいました。いつもそのお姿を、頭が下がる思いで見て居りました。又、蛍光灯が切れた時など雑用を言いつけられた事も、いい思い出です。
それから住まいに近い伊東市に山口先生が道場を出され、移る事になりました。
その後は転職で九州に戻りましたが、再び最高師範にご縁があり、熊本県に大石道場を出し、今日に至っています。
どうしても静岡から遠く、どれだけ極真空手の理念、大石道場の素晴らしさを伝えているかは疑問ですが26年前最高師範の弟子になれた喜びを胸に、道場訓の最後にある極真の道を全うする事も大切ですが、何より最高師範の弟子を全うしたいと思っています。
最後になりましたが、大石最高師範、海野師範、田原師範を始め各師範方、伊東道場でお世話になりました山口先生を含め各先生方、また10人組手の相手を務めて頂いた皆様、その他お一人お一人に厚く御礼申し上げます。
九州の地で離れては居りますが、今後共ご指導よろしくお願いします。
押忍